科目名 □計画数学
担当教員   安部 惠介     
対象学年   3年   クラス   [398]  
講義室   12105教室   開講学期   前期  
曜日・時限   木4   単位区分   選択  
授業形態     単位数   2  
準備事項    
備考    

講義概要/Class Outline

社会・産業分野における計画問題は従来より人間の知的能力に依存している部分が多かった。一方情報技術の進展に伴い、これらの計画問題の計算機による自動化、支援の重要性がますます高まっている。そこで本講義では、計画問題を解くための基礎となる数学として、数理計画法を中心とした最適化手法の概要について述べる。線形計画法、ネットワーク最適化、計算複雑性の概念、組合せ最適化等の実用上重要な理論・手法について説明するとともに、適用事例により現実問題への応用についても論じる。  

講義計画 /Class Structure

内容
1 概論
最適化の概念、数理計画法の概要
2 線形計画法(1)
線形計画問題、基底解と最適解
3 線形計画法(2)
シンプレックス法、双対定理
4 問題演習
線形計画法の問題演習
5 ネットワーク最適化(1)
ネットワーク最適化問題、最小木、最短路
6 ネットワーク最適化(2)
最大流、最小費用流、最適割当
7 問題演習
ネットワーク最適化の問題演習
8 非線形最適化(1)
非線形最適化問題、最適性条件
9 非線形最適化(2)
制約なし最適化、制約つき最適化
10 組合せ最適化(1)
計算複雑性、厳密解法(整数計画法、分枝限定法)
11 組合せ最適化(2)
近似解法(局所探索法、メタヒューリスティクス)
12 問題演習
非線形最適化、組合せ最適化の問題演習
13 事例紹介
数理計画法の応用事例紹介
14 まとめ
必要に応じて、補足と復習を行う
 

学習・教育目標/Class Target 1.最適化の基本的な概念について理解する。
2.線形計画法について理解する。
3.ネットワーク最適化について理解する。
4.非線形最適化の基礎について理解する。
5.組合せ最適化について理解する。  
評価基準/GradingCriteria 学習・教育目標について/秀:総合的に90%以上を満たす。/優:総合的に80%以上を満たす。/良:総合的に70%以上を満たす。/可:総合的に60%以上を満たす。  
評価方法/GradingMethod 定期試験(50%)、問題演習・レポート(50%)で評価する。  
受講上の注意/Class Rules 出席回数が3分の2に満たないものは原則として単位の修得はできない。  
受講制限/Prerequisit  
関連する科目/Related Class 線形代数Ⅰ・Ⅱ;  
教科書/Text
著者名 福島雅夫 著  
著書名 『数理計画入門』  
出版社名 朝倉書店 1996年  
ISBNコード  
指定図書/Assigned Books
著者名 玉置 久 編著  
著書名 『システム最適化』  
出版社名 オーム社 2005年  
ISBNコード  
参考文献/Bibliography
著者名 貝原俊也 編著  
著書名 『オペレーションズ・リサーチ』  
>出版社名 オーム社 2005年  
ISBNコード  
著者名 久保幹雄・松井知己 著  
著書名 『組合せ最適化[短編集]』  
>出版社名 朝倉書店 1999年  
ISBNコード